フランチャイズの独立開業を成功させる10のポイントと正しい選び方

サラリーマンから独立開業を考えるとき、フランチャイズを検討する人は多いと思います。
何も知らないところから独立開業するとなると、店舗の設計や仕入れ、立地条件や資金の工面など、サラリーマン生活では縁のなかったことをやらないといけなくなります。
そこで、こういった「面倒」なことを、半分くらいは肩代わりしてくれて、さらに経営のやり方や教育をしてくれる「フランチャイズ」は非常に魅力的です。
今回は「面倒」なことをやってくれながら、独立のサポートをしてくれるフランチャイズを正しく選ぶポイントと、あなた独立開業して成功するための10のポイントについて紹介していきます。
目次
1: フランチャイズの選び方
2: 独立開業で成功する10のポイント
2.1: 本部の理念を理解する
2.2: 親友か下請けかを選ぶ
2.3: 契約するまでは疑え
2.4: 本部の話は2割で聞く
2.5: お金の計算は自分でやろう
2.6: サラリーマンから経営者思考へシフト
2.7: 説明会から帰って考える
2.8: セールス=善にチェンジ
2.9: 一言で選んだ仕事を表現してみる
2.10: その契約、人生をかける意味があるか
3: まとめ
1: フランチャイズの選び方
フランチャイズと一口にいっても、ホント、いろいろな本部があります。
まず、業種も多いですし、地域もあちこちにありますし、資金力も違います。
派手に芸能人を使って広告している本部もあれば、まだまだスタートアップで全国に20店舗くらいというところもあります。
そこで、最初にどういったフランチャイズを選ぶのかが大切になってきます。
例えば「大きい」「ネームバリューがある」というフランチャイズは、既に店舗も多いですし、競合も存在していることを意味します。
具体的には「コンビニ」「学習塾」「整体院」などですね。
ブランドが確立していますから、集客力はあります。
「ファミマ」や「ローソン」を知らない人がいないのがその証拠です。
知っているから、店舗をオープンするだけで、ある程度は勝手にお客さんが集まります。
そのかわり、向かい側にライバル店が出店してくる可能性もあります。
ローソンの向かいにファミマ、みたいな状態ですね。
さらに、あなたが出店した近くに、同じフランチャイズ本部の店舗がオープンして、お客さんの取り合いになる可能性もゼロではありません。
そこで、まだまだ知られていないフランチャイズを選ぶという方法があります。
この場合、本部も半分手探り状態なことがありますから、あなたが本部と一緒に「育てていこう!」という気持ちが強いなら、大変楽しめる仕事となるでしょう。
ビジネスチャンスという視点で見ても、これから伸び代のある状態ですから、競合ひしめく中で苦労するより、流れに乗れればリターンも大きいと言えますね。
ここはあなたの将来設計に関係してくるところでして、
「安定」を求めるなら、ある程度ブランド力を持ったところがいいですね。
「育てていく」という気持ちが強いなら、スタートアップしたフランチャイズはうってつけでしょう。
どちらが、あなたの「やってやる!」という気持ちを刺激してくれるのか。
業種も大切ですが、フランチャイズ本部の規模感も選ぶときには大切です。
しっかりと自分を見つめてみてください。
あなたが「なぜ」独立開業するのか。
その理由の中に、「安定」か「育てる」か、熱い情熱として答えが隠れています。
2: 独立開業で成功する10のポイント
それでは、次にフランチャイズで独立開業して成功するためのポイントを紹介していきます。
これらは、まわりを見ても感じることですが、地味な事をしっかり押さえている人が成功にいち早く近づいていけるようです。
2.1: 本部の理念を理解する
本部の理念は理解出来ているでしょうか?
これから何年もおつきあいするのが本部です。
本部の理念と、あなたの理念が全く正反対だったら、あなたは常にストレスを抱え込むことになります。
そして、ストレスを抱え込んだままの独立はかなり厳しい。
収入や働き方も重要ですが、あなたと価値観の合う人と仕事をするも大切です。
2.2: 親友か下請けかを選ぶ
お互いが同じ立場で語り合えるのか。
それとも、一方的に言われるだけなのか。
「営業不要」をウリにしているフランチャイズの場合、それは「下請け」ですから、あなたの選択肢は少なくなってきます。
自分でお客さんを開拓し集めていないと言うのは、独立開業した後のことを考えるとかなり、、、キケンでしょう。
日銭を稼ぐために独立開業するなら、それも良い選択だと思います。
でも、サラリーマン時代よりも稼ぎたい。
自分の夢を実現したいと考えているのなら、下請け体質は早めに抜け出すことが重要。
自分のルールで、自分の土俵で闘うか。
それとも、相手のルールで、相手の土俵で闘うか。
どちらがあなたにとって有利なのかはわかりますよね。
2.3: 契約するまでは疑え
フランチャイズ本部は、本契約するまでは徹底的に疑いましょう。
「本当にそうなのか。」
「担当が言っていることは、本部の意見なのか。」
「契約書に書面で残るのか。」
あなたの人生が掛かっています。
あれこれ細かく聞きましょう。確認しましょう。
それで相手が嫌がるなら、その相手は「偽物」だということでしょう。
2.4: 本部の話は2割で聞く
これくらいで聞いておくのがベストです。
本部は一人でも契約して店舗を増やしたい。
だから、良いことだけを強調していきます。
でも、契約した人が全員大成功していることは、まずありません。
本部が簡単に見せてくれる数字や実績は、フランチャイズの中でも成績の良い店舗の情報がほとんどです。
「成績が最低のところも教えてください。」
こういった質問をすることで、相手が本物かどうかがわかります。
2.5: お金の計算は自分でやろう
本部の担当者が「これくらいは儲かります」と提示してきます。
でも、ちょっと待ってください。
その数字は、あくまでも本部の「試算」です。
あなたの地域のことや、あなたのことはわかっていない状態での数字です。
ですから「参考」にするのは良いですが、鵜呑みにしてはいけません。
必ず、自分自身で計算してください。
そして、本部との数字を比較してみてください。
近ければ本部も結構わかっているのかもしれません。
しかし、だいたいは数字が離れています。
「なぜ、こんなに離れているのか」
この質問を担当者へ投げかけてほしいですね。
そして、どういう返答があるのかがポイントです。
2.6: サラリーマンから経営者思考へシフト
朝、事務所へ行くと仕事が用意されている。
こういう思考は捨てましょう。サラリーマンではありませんからね。
サラリーマン思考から経営者思考へシフトする必要があります。
黙ってやって来る仕事をするだけでは、経営ではありません。
どうすれば、もっと利益が出るのか。
無駄なところはないのか。
市場が困っていることは何なのか。
経営とは、お金を「貰う」ことではなく、お金を「稼ぐ」ことです。
2.7: 説明会から帰って考える
フランチャイズを真剣に考えると、本部の説明会へ出席することになります。
そうすると、説明会の終盤でセールスがはじまり、今、ここで仮契約しないとあなたの市場がなくなりますよ。
というような限定性を出した話が登場します。
ここで、慌ててはいけません。
一度は家に帰って、冷静に判断してください。
それくらいの時間で申し込みの機会がなくなるフランチャイズなら、頻繁に説明会なんてやってませんから。
慌てなくてもいいです。
もし誰かが申し込んで機会を失ったら、そのフランチャイズはあなたに縁がなかったというだけです。
2.8: セールス=善にチェンジ
「セールスお断り!」
このようなステッカーを玄関口で見たことがあると思います。
この言葉が表しているように、ほとんどの人は「セールス」は断られるような「良くないもの」という認識をしています。
でも、これは間違いです。
「セールス」はお客様の悩みや不安を解消する方法を提案しているのです。
あなたは「アドバイザー」であり、押し売りするセールスマンではありません。
口だけの調子のいい、営業マンであってはいけません。
「セールス=善」にチェンジしてください。
2.9: 一言で選んだ仕事を表現してみる
あなたが選ぼうとしている業種、本部。
あなたが選んだ業種、本部。
そこを明確にした上で、あなたに考えてもらいたいことがあります。
「あなたの仕事を一言で表してください。」
誰の何をどのようにして解決するの仕事でしょうか?
誰の何を手助けすることができるのでしょうか?
2.10: その契約、人生をかける意味があるか
本部との契約。
気分だけが高揚して、契約しようとしていませんか。
少し冷静になってください。
その契約、あなたの人生を全てかける意味がありますか?
独立や起業は「夢」ではありますが、契約は現実です。
判子ひとつで後戻りはできません。
辞めたくても辞められません。
違約金を支払えば可能ですが、タダで「や~めた」というわけにはいきません。
もう一度お聞きします。
『あなたの人生をすべてかける意味がありますか?』
あなただけの問題ではありません。
ご家族、パートナー、近親者、すべてに少なからず影響を与えます。
3: まとめ
フランチャイズで独立開業するときには、あなたの「情熱」を見つけることが重要です。
情熱が「安定」を欲しているのか「育てる」ことを欲しているのか。
ここでフランチャイズ本部を選ぶ基準も変わってきます。
そして、独立開業して成功するためのポイントについても紹介しました。
全体的にテクニックというよりは、マインドが非常に大切だと言うことがわかってもらえたかと思います。
独立開業は「仕事をやらされている」のではできません。
「仕事が楽しい」でないと続けることができません。
そのためには「テクニック」より前に、「マインド」をサラリーマンから稼ぐ人へ移行しておく必要があります。
ぜひ、今回のポイントを意識しながら、あなたの独立開業を支援してくれるフランチャイズ本部を選び、一歩一歩夢と理想へ進んでいってください。
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