フランチャイズで独立すると「失敗しない」は本当なのか?

   

フランチャイズで独立すると「失敗しない」は本当なのか?

40代、50代のサラリーマンが考えることの多い「独立」。

独立の選択肢として「フランチャイズ」という方法は、リスクが少なく失敗しにくいと言われています。

確かに、独立や起業した人が、

1年後に生存している確立は約60%。
3年後に生存している確立は約30%で、5年後となると15%ほど。

こんな数字が日経新聞などの統計を根拠にして言われています。

だから、一大決心をして、お金を借りて始める「独立」は、1年後に生存できなかった40%に入りたくないため、失敗しないと言われる「フランチャイズ」を手堅く選ぶのだと思います。

 

でも、これはどこまで本当なのでしょうか?

ここからは私の経験と、今まで出会った方たちの声から、フランチャイズ応援サイトや比較サイトとは無関係なポジションでお話していきたいと思います。

目次
1: 失敗する理由で多いのはコレ
2: フランチャイズを選びたくなる理由
3: 失敗しやすいポイント
4: 人的リソースは青天井を阻害する
5: 失敗したらどうすればいい?
6: 独立は誰でもできる。でも・・・
7: まとめ

 

1: 失敗する理由で多いのはコレ

失敗する理由で多いこと。
それは、、、

『安易な考え』

これにつきます。

 

例えば私の場合、サラリーマン時代は「IT業界」のエンジニアでした。
サラリーマンとしての仕事はありましたが、これから10年、15年経ったときに食べていけるのかと考えると、

「これはいつか食えなくなるかもね」

と感じることが多くなり、そのとき安易に

「自分でもできそう!」
「儲かりそう!」
「喜ばれそう!」

という感情に突き動かされ、「安易」にフランチャイズを選んでしまったという経緯があります。

 

最近のパターンなら、こんな人もいる可能性が高いのではないでしょうか。

(1)今の仕事が儲からないので苦しい!

(2)介護事業が人手不足で事業所不足だと言っている!

(3)よし!これなら不足しているんだから絶対儲かるだろう!

(4)よし、資金はそんなにないから、小さくスタートするか!

(5)小さなテナントを借りて、デイサービスをやろう!

 

でもですね。これでは「安易」すぎるんです。

その理由を順番に説明していきますので、読み進めてくださいね。

 

2: フランチャイズを選びたくなる理由

先ほどのパターンに抜けているのは、自分に介護事業のスキルも知識もゼロだということです。

だから、知識や経験、スキルを提供してくれる「フランチャイザー(本部です)」を見つけると信じたくなります。

簡単・素早く・低リスクでありながら、必要な知識や経験も手に入る。
だから「フランチャイズ」を選びたくなるのです。

この気持ちはよくわかります。私もそうでしたから・・・。

 

これそのものは悪いことではありません。

そうなんです。フランチャイズを選ぶことが失敗の理由にはなりません。
だって、フランチャイズで儲けている人もいますから。

だったら、どうして同じようにフランチャイズを選んだのに、成功できる人と、そうでない人が生まれるのでしょうか?

 

3: 失敗しやすいポイント

フランチャイズで失敗する人にはポイントがあります。

 

(1)自分が現場であくせく働く

スタッフが必要な仕事の場合、経営者である「あなた」が現場で忙しく働いていては儲かりません。

フランチャイズで儲けている人は、現場を他の人に任せています。
そして、自分は「経営」に勤しんでいます。

 

(2)右腕がデタラメな人だった

慌ててスタッフを雇う。
人件費がもったいないからと身内を使う。

ちょっと待ってくださいね。その人は「自分で責任がとれる人」でしょうか。

困ったことや困難なことがやってくると

「○○さん、お願いします!」

で終わってしまう人ではないでしょうか。

もし、こんな人だったら、失敗の道へ直行してしまいます。
というのも、こういう人は、近い将来あなたと立場を逆転させてきます。

雇われているのに、あなたよりも好き勝手にやる人に変身します。

 

「働き方改革」とか「友達同士のような付き合い」とか「厳しくするのはNG」とか、いろいろと言われていますが、

あなたが本当に右腕をほしいなら、時には厳しくすることも必要です。
雇っている側と雇われている側は、考えていることが正反対です。

あなたの事業であって、彼らの事業ではありません。
事業が失敗したとき、責任を負うのは「あなた」です。
彼らは何の責任もリスクも負っていません。

あなたのまわりに集める人は、本当に、本当に、気をつけてください。
それが身内であっても同じです。

 

4: 人的リソースは青天井を阻害する

自分一人でできる仕事も、スタッフがいないとできない仕事も同じですが、人的リソースが稼ぎの要になっているのなら、ちょっと考えておきましょう。

人的リソースとは「人が動かないと稼げない」ということに直結します。

ということは、動ける人が1人減ると稼ぎが減ります。
反対に、1人増えると稼ぎが増えます。

しかし、雇える人的リソースには限りがあります。
給料とか経費を考えると、必然的に限界点が見えてきます。

 

ここで気づいてほしいのですが、この限界点が

『あなたが稼げる限界点』

だということです。

 

人は雇ってすぐに使えるわけではありません。
その人の経費を上回る稼ぎを出すまでに時間がかかります。

ですから、覚えておいてもらいたいことは、フランチャイズ本部が

「3ヶ月で黒字化できますよ!」

とか、

「半年で売り上げ倍増しますから!」

と言ってきても、本気にしないほうがいいですよと。

 

間違ってはいませんし、実際、本部ではそういう成績を出したところもあるのでしょう。

でも、あなたのところと、そことは別です。

一気に儲けるというよりも、少しずつ資金に余裕を持たせながら、人を育て、経費と稼ぎのバランスを見極めながら「人的リソース」を増やし、限界点を先送りできるように考えておきましょう。

 

5: 失敗したらどうすればいい?

独立して一番怖いのは「資金が底をついた」とき。

そうなる前に、毎月、できれば2週間に一度は「資金繰り」を数字で確認しておきましょう。

そして「ヤバイ」となったら、まずは本部へ相談。
次に銀行へ相談。

それでも無理な場合は「もうちょっと・・・」なんて考えずに、早めに潰すことを検討する必要があります。

 

潰す検討に入ったら、まずは弁護士さんに入ってもらいましょう。
法人の破産には、弁護士さんが必要です。

そして弁護士さんと契約できたら、後は弁護士さんの指示通りに動きましょう。

督促状が届くとか、「支払ってください」と取引先の方がいらっしゃるでしょうけれど、弁護士さんの指示に従いましょう。

ここは大変に心苦しい時期ですが、あなたの「感情」で判断するのではなく、弁護士さんの理論的な指示に従いましょう。

 

ここで知っておいてほしいのは、私の知り合いで多額の借金を作り倒産した人がいますが、

『倒産しても、借金を作っても、命まではとられない』

ということを言ってました。

 

破産処理が終わるまでは、弁護士さんと二人三脚でガンバッテいくことになります。

 

6: 独立は誰でもできる。でも・・・

「独立」や「起業」は、誰にでもできます。

特に学歴や資格や人脈や資金は必要ありません。
自分が「独立する」「起業する」と決め、行動すれば誰でもできます。

 

でも・・・、気をつけておきたいことがあります。

それは、業種によって「国の政策や方針」に影響を受ける仕事があるということです。

例えば「リラクゼーション」とか「整体院」とか。
「介護」もそうですね。

「ドローン」を使った空撮なんかも同じですね。

 

ある日、国が決めた政策や方針に、仕事が影響されます。
先月までOKだったことが、3ヶ月後にはNGになる。

何かの免許が必要になる。

こんなこともありえます。

介護なら事業規模に応じたスタッフの常勤数などの決まりが、事業を続ける上での条件となる可能性だって今後出てくる可能性もあるわけです。

 

ですから、独立や起業をするのなら、

「する前」よりも「した後」の計画がないと勝てません。

 

あなたが選んだ業種の今後の展望。
それに対するあなたの行動計画。

フランチャイズ本部からの情報と、自分自身で集めた情報を比較して、自分で考えることが必要です。

 

この部分を誰かに任せているのなら、それは「独立」でも「起業」でもなく、雇われ店長と変わりません。見方を変えると、リスクが高くなり保証と安定が減ったサラリーマンと同じです。

独立することは誰でもできます。でも、その後の計画がないと、いくら成功する確率が高い「フランチャイズ」を選んだとしても勝てないことを覚えておいてほしいと思います。

 

7: まとめ

「フランチャイズ」は成功の確率が高いことに異論はありません。

全くのゼロから独立や起業するよりは、リスクが少ないのは間違いないでしょう。
特にブランドに知名度があるフランチャイズなら、独立して開業したときに悩む「集客」が楽になるでしょうし。

でも、今回お話しましたように「フランチャイズ」を選んだからといって「必ず成功する」わけではないのです。

自分がオーナー、経営者ですから、自分で事業計画を立てないといけません。
どんなふうに事業を進めるのか。
その予想と現実には、どれくらいの差があるのか。

はじめは、こういうことを人任せにせず、自分で考え行動してほしいと思います。

 

あなたは経営者です。
経営者にとって必要なのは、現場であくせく働くことではなく、計画し、人を動かし、利益を得る仕組みを手に入れることです。

 

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