フランチャイズで失敗する人に多い共通点とは?

フランチャイズで独立を目指したのに、1年目を迎える前に店をたたむという方がいらっしゃいます。
せっかく資金を調達し、高い契約金を支払ったのに開業資金を取り戻すこともできず、独立にかかった費用を返済するためにアルバイトに行っている。
そんな方がいらっしゃいます。
しかし、フランチャイズを始めて稼ぎ続け、今では多店舗経営を行い、オーナーとして暮らしている人がいるのも真実です。
では、この2つの状況の違いには、いったい何が原因になっているのでしょうか?
今回は、フランチャイズで失敗する人に多い共通点を紹介します。
目次
1: 経営者思考
2: 自分ではどうしようもない外部の影響
3: 資金が足りない
4: まとめ
1: 経営者思考
フランチャイズで失敗する共通点。
もっとも多いのは「経営者思考」がないということです。
サラリーマン時代、バリバリと仕事が出来た人でも、経営する側に立つと力を発揮できない人がいます。
これは、言い換えれば
「自分で何かを売ったことがない」
ということに直結しています。
サラリーマン時代は会社という権威、部署というグループで働き成果を出すわけですが、独立すると自分が看板となり、自分で説明して買ってもらわなければいけません。
自分で売り、買ってもらい、お金をいただく。
そして、ポイントは自分自身が売り物であるということです。
会社のネームバリューも、名刺の肩書きも使えません。
あなた自身で勝負することが必要です。
そして自身で勝負するために、戦略を練り、戦術を揃え、買いたい人を探し出してセールスすることになるのです。
これが「経営者思考」ですね。
この部分を持たずに、サラリーマン思考でフランチャイズを始めると、もうおわかりの通り、戦略も戦術も無いまま、買いたいと思ってない人にアプローチして玉砕することが続きます。
その間にも経費はかさみ、フランチャイズ本部へロイヤリティーを支払い生活をするのですが、だんだんと苦しくなってきて、8ヶ月が過ぎる頃になると
「もう無理」
とあきらめ始め、そのまま1年を待たずにお店を閉めることになります。
フランチャイズの業種や契約金の安さなど、いろいろと比較することになりますが、そのようなことは後回しで構いません。
まずフランチャイズで失敗しないためには、サラリーマン時代から
「経営者思考」
を鍛え、いつでも活用できるようにしておくことです。
2: 自分ではどうしようもない外部の影響
独立したとき近くにはなかった競合店。
でも、半年したら競合店が登場。
こんな場合には、あなたのお店のファンでないお客さんは、新しくできた競合店へ流れてしまうかもしれません。
ライバル店が出来たとき、あなたのお店の経営方針が正しかったのかどうかがはっきりします。
また、別の外部の影響もあります。
例えば現在盛んな「介護業界」。
介護事業のフランチャイズを始めた。
でも、開業してしばらくすると、法律や条例に変更があった。
この場合、あなたは外部の影響である「法律」や「条例」に従わないといけなくなります。
従った結果、今よりもスタッフが必要かもしれません。
事業の設備にお金が必要かもしれません。
「経費」が増えることは、経営の変更を余儀なくされます。
このような「外部の影響」もありますから、常に新しい情報をキャッチしておき、先手をうって対応する行動力が、フランチャイズで失敗しないためには必要になってきます。
3: 資金が足りない
比較的早い時期に問題が起こった場合、その原因は「資金不足」にあります。
資金不足は誰の責任なのかといいますと、残念ながらあなたの予想が甘かったということになります。
- 開業資金が予想よりも必要だった
- 開業したら経費がかさんで
- 商売をする上でのラインニングコストの予測が甘かった
フランチャイズは低額資金で始められるとは言え、事業を立ち上げるのですからギリギリの資金よりも、少しは余裕のある資金計画を持っていないと、商売が軌道に乗る前に「閉店」ということになってしまいます。
資金が無くなれば
- 仕入れができません
- スタッフを雇えません
- 光熱費が払えません
- 広告を出すこともできません
仕入れができないと、商品やサービスを売れません。
スタッフを雇えないと、365日あなたが働き続けることになります。
光熱費が払えないと、お店として開店できませんよね?
そして、資金が無いと広告を出すこともできませんから、短時間にあなたのお店を知ってもらうことができません。
資金不足にならないよう、余裕を持った計画や、経験者からのアドバイスを活用することが、フランチャイズで失敗しない方法です。
4: まとめ
サラリーマンから独立してフランチャイズに。
という方は多いですが、今回お話しましたように「経営者思考」が体に入っていないと、すぐに「閉店」「廃業」へまっしぐらです。
「始めてから何とかする」
という方もいらっしゃいますが、それで上手く行く人は「まれ」。
だから、安定した収入のあるサラリーマン時代に「経営者思考」を体にたたき込んでおきましょう。
そしてフランチャイズの契約をするときには、一歩立ち止まって「経営者思考」を活用し、経営者としての視点で契約内容を判断することが重要です。
サラリーマン時代の「仕事が出来る」と、独立してからの「仕事が出来る」の意味は違います。
自ら努力し、問題を解決することが経営者には求められます。
ぜひ、この点を意識して、フランチャイズで失敗しない「自分」を作り上げ、独立や起業にチャレンジしてください。
関連オススメ記事
『フランチャイズの独立を妻に反対されない伝え方(妻のホンネ)』
『儲かるフランチャイズはありますか?に関する注意するポイントはコレ!』
『仕事は自動的にやってくる?フランチャイズの独立で、こんな間違いの人が多いです!』