フランチャイズで成功して儲かるオーナー、そうでないオーナーの違いとは

同じようにお金を使ってフランチャイズを始めても、成功するオーナーさんとそうでないオーナーさんがいらっしゃいます。
私はどちらだったのかと言われると、後者寄りの前者だったのかなと思います。
借金は増えなかったですが、ウハウハという程は儲かってなかったですからね。
自分の過去もそうですし、フランチャイズオーナーさんへアドバイスするようになって気づくのは、成功するかそうでないかは、結構最初のときに決まっているように感じます。
あなたがすでにオーナーさんになっていても、これからフランチャイズを始めようと検討しているとしても、今回お話する「最初」のことは重要です。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
目次
1: フランチャイズの仕組みを復習
2: 加盟者に必要な自覚とは
3: 本部の夢とあなたの夢
4: フランチャイズに向いている人、そうでない人
5: まとめ
1: フランチャイズの仕組みを復習
まず、フランチャイズの仕組みについて、簡単に復習しておきたいと思います。
フランチャイズの仕組みは、フランチャイザー(本部)とフランチャイジー(加盟店)の関係性があることを思い出してください。
本部と加盟店は、お互いの間で契約を結びます。
契約を結ぶと、まず加盟店は本部へ
- 加盟金
- ロイヤリティー
- システム利用料
などを、支払うことになります。
そして、本部は加盟店へ
- ノウハウ
- ブランドイメージ
- 商標
- 商品やサービスの販売権
- 短期間で事業をスタートし軌道に乗せる指導
などを、行うことになります。
加盟店がお金を払うことで、本部がこれまで蓄積してきた「成功法則」を活用する、というイメージですね。
もっと詳しくフランチャイズの仕組みを知りたい方は
『今さら聞けない!?フランチャイズとは。その意味をわかりやすく紹介! 』
を読んでみてください。
2: 加盟者に必要な自覚とは
さて、お金を払うと「成功法則」が手に入る。
未経験の事業でも、ノウハウの無い事業でも、運営できる。
確かにフランチャイズの魅力は、ここにあります。
しかし、気をつけておいてほしいのですが、FC本部にお金を払っても
『本部が勝手に、何でもやってくれる。』
ことはありません
フランチャイズの加盟者には、起業家、経営者としての自覚が必要です。
ここでは、その理由をお話します。
FC本部と加盟店の関係性は、独立の事業者同士です。
よく聞く言葉で言うと「ビジネスパートナー」です。
法律的にも、財務的にも、完全に独立しています。
大手企業のような「連結決算」などというものはありません。
たまに、「転職」の一つとしてフランチャイズを考える人がいます。
転職活動をやってみたけれど、自分の思っている会社から良い返事をもらえなかった。
だから、フランチャイズでもやってみるか、という人です。
そして、この感覚でフランチャイズを始めると、もうおわかりかと思いますが地獄を見ます。
フランチャイズは、独立した事業を行います。
転職とは比較にならないくらいのリスクがあります。
「本部と契約したら、とりあえず本部の言うままにやっていれば、毎月稼げて、サラリーマン時代よりも収入が増えるだろう」
こういう受け身の姿勢では、フランチャイズで成功するのは簡単ではありません。
いくらフランチャイズが「成功のパッケージ」と呼ばれているとしても、フランチャイズを始めるなら
『サラリーマン思考は捨てる』
これが大切です。
- 毎日勝手に仕事が用意されている
- 本部からの指示を待っていればOK
- 特にやりたい仕事じゃないけど、何とかなるかも
このような期待を持って、フランチャイズを始めることは、はっきり言ってやめた方がいいですね。
フランチャイズをはじめよう。
フランチャイズをはじめたけれど、イマイチ儲からない。
もし、あなたが今、こんな状態だったとしたら、一度自分の考え方を振り返ってみてください。
そして、サラリーマン思考の方が多いかなと思ったら、今すぐ次のように自分へ言い聞かせてください。
『わたしは、起業家であり、経営者だ!』
フランチャイズの加盟者には、この考え方と自覚が必要です。
3: 本部の夢とあなたの夢
「夢」「ロマン」は、加盟者に必要です。
「フランチャイズはお金儲けだろ!」という声もあるでしょう。
では、あなたにお聞きします。
『フランチャイズで稼いだお金で、何をしたいですか?』
この答えが「夢」だったり「ロマン」だったりします。
そして、夢とロマンが無いと、これからの困難に立ち向かうことが苦しくなります。
人はお金のためだけに働いているのではありません。
働いて稼いだお金で、何か夢を実現したいと思っているから、がんばって働けるのです。
その夢とは、
- 家族を豊かにしたい
- 値段を見ずに買い物したい
- 年二回は海外で過ごしたい
- 地域に貢献したい
- 子どものために貢献したい
- 儲けて海外支援をしたい
などなど、人によって様々でしょう。
でも、共通しているのは「お金を稼ぎたいだけ」ではないということです。
このように「夢」「ロマン」は、起業する人の原動力となる、非常に大切なエネルギー源です。
だから、あなたの夢やロマンを実現することができる、FC本部を選ぶことが大切になってきます。
- 未経験でも簡単に事業を始められる
- 契約金が安いから事業を始めやすい
- すぐに儲かりそうだ
というメリットにフォーカスしがちですが、本部の経営理念や未来のビジョンは、あなたの夢やロマンを実現可能なのか。
これは、お金では計ることができない価値です。
そして、フランチャイズで失敗する人の多くは、夢やロマンを持たずに始めてしまったか、実現できない本部を選んでしまったことが理由になっていることが少なくありません。
4: フランチャイズに向いている人、そうでない人
人には、向き不向きがあります。
だから、事業を始めると言っても、必ずフランチャイズが良いということではありません。
フランチャイズに向いている人もいれば、そうでない人もいます。
フランチャイズに向いている人とは
- 地域密着ができる人
- FC本部や本部のSV(スーパーバイザー)の指導に従える人
- 自分の独自性よりも成功確率を選びたい人
- やりたいこと、できることを選ぶ人
逆に、そうでない人とは
- 独自の個性を発揮したい人
- 仕入れや販売方法に、強いこだわりがある人
このように分けることができると思います。
フランチャイズで起業されたあなたは、どちらでしょうか?
これからフランチャイズで起業を考えておられるあなたは、どちらでしょうか?
ここを間違うと、成功する、成功しないという以前に、本部との付き合いで苦しむことになりますよね。
5: まとめ
成功するオーナーさんは、始めるときに自分の「やりたいこと」や「できること」を考えています。
やりたいことなら、自分がのめり込むようにビジネスを出来るでしょう。
できることなら、自分にアドバンテージがありますから楽にビジネスが出来るでしょう。
でも、どちらでもないことをやってしまうと、最初は勢いで「出来そう」と思ったけれど、実際は「やりたくないんだよ~」となるわけです。
しかし、時すでに遅し、です。
本部との契約は絶対です。
お金に余裕があれば途中で辞めることも可能ですが、ほとんどの場合、そんな余裕はないでしょう。
ということは、あと数年間、あなたは自分の「やりたいこと」「できること」ではない、苦労ばかりのビジネスをやり続けることになるということです。
これ、楽しくありませんよね?
せっかく起業したのに、豊かではありませんよね?
すでにフランチャイズをはじめていて、こんな負のループに入っているなら、契約満了までは覚悟を決めるしかありません。
「楽しみましょう」とは言えませんが「お金のため」「生活のため」と一旦割り切るのも方法です。
必ず次のステップで、今の苦労は役立ちますから。
今、フランチャイズを検討中なら、「やりたいこと」「できること」を選びましょう。
私は「できること」を選ぶのがおすすめ、という考えです。
フランチャイズは、上手く選べば「成功のパッケージ」として機能します。
でも、困難がゼロになるということではありません。
だからこそ、自分の夢やロマンを実現できる本部を選び、サラリーマン思考を捨て、起業家・経営者として覚悟を持つことが必要です。
ここは成功に影響する部分です。
あなたには、ぜひ覚えておいてほしいところです。